大動脈解離 A型 ③手術の内容(大動脈基部置換術)
今後、同様の手術を受けるかもしれない人のために。
大動脈の手術は不安も大きな手術だけれど、乗り越えて元気にしている私みたいな人もいると励ましになればと願い、手術概要を下記にまとめます。
専門的な用語で内容が分からないこともあると思いますが、その内容が少しでも理解できて、全く分からないことへの不安が少しでも和らげばと思います。長い手術にはなりますが、その後にはきっともっと長く楽しめる時間・人生が待っているはず。だから今から手術がある人、そしてその家族の方々、諦めず、前向きに頑張ってください!応援しています。
傷病名:
急性大動脈解離スタンフォードA型、
大動脈弁輪拡張症、大動脈弁閉鎖不全
(大動脈弁は約半周裂傷していた。大動脈基部の最大径は5.2㎝ 通常3㎝)
手術名: 大動脈基部置換術(ベントール手術)
手術方法:
肋骨の真ん中(胸骨正中)を切開。
人工心肺にして、体温を17度まで下げる。
心臓も人工心肺も止めて、脳保護の為、手術する大動脈とは別ルートから血液を流す(脳かん流)。
その間大動脈弁と解離している大動脈基部を人工弁・人工血管に置換。
冠動脈を再建。
心臓を再び動かし、人工心肺を再開。体温を戻して閉胸。
手術時間: 9時間ほど
術後の後遺症: なし
*大動脈解離スタンフォードA型の発症から手術(大動脈基部置換)、入院、退院、日常生活に戻る軌跡ついてはカテゴリー⇒大動脈解離スタンフォードA型
にまとめています。